お米プラザ新潟では、福島原発事故による人工的な放射性物質の有無を再確認しております。
国による新潟県の平成23年産米放射性物質調査におきまして市町村84検体を検査しましたが
全地区からも放射性物質は検出されておりません(ND)。
しかし事故による放射能の放出が収束していない状況であり、
半減期の長い放射性セシウムなどについて長期的な監視体制が必要です。
当店では各地区で行なわれた抽出検査の他に自社精米工場に入庫する玄米に対して
地区品種ごとに自主検査を行い、 放射性物質の有無を再検査いたします。
検出限界未満ND(人工放射性物質検出せず)と確認したうえで出荷準備を致します。

測定機器


ベルトールド・テクノロジー社製 LB200
ベクレルモニター
LB200(検出限界20Bq/kg 核種区別なし)

当店では放射能測定装置としてベルトールド・テクノロジー社製 LB200ベクレルモニターを使用しています。

LB200は、国内外でとても多くの団体で採用されており食品の放射能の簡易検査に適した、ドイツ製の放射能ベクレルモニターです。
物質の表面だけではなく、内部の放射線量なども測定します。
体内に取り入れることになる食品の測定には、表面ではなく、内部まで測定することが必要です。
この測定器では食品、植物、水、土壌、さまざまな原材料など、あらゆる物質の放射能測定が行えます。

ベクレルモニターLB-200の特長

  • 測定対象の「セシウム134・セシウム137・自然放射線物質」トータルのγ線(ガンマ)量を測定します。
  • 測定対象を鉛容器に入れて測定するため、外部の自然放射能の影響を抑えての測定が可能です。
  • 測定単位はBq/l(ベクレル毎リットル)もしくは、食品の場合Bq/kg(ベクレル毎キログラム)で表示します。
  • 検出限界は20Bq/kg

測定方法について

容器は周辺からの放射線を遮断する為、厚さ15mm重さ6kgの鉛でできています。 この鉛の容器にプラスチックのビーカーをセットして測定をします。

プラスチックのビーカーに計測するお米(玄米/白米)を500g入れます。 当店の自主検査では500gの一定量の検体で測定します。

プラスチックビーカーをセットし、鉛の蓋を閉めて、外気との遮断をします。

測定開始のボタンを押します。 当店の自主検査では、検査時間を通常20分の所、さらに安定した数値を出す為に測定器の誤差が10Bqになるまで(60分~90分)測定をします。

22年産米と23年産米の比較結果

地区 お米の種類 Bq/kg ±誤差 計測時間 検査日

22年産米

(福島原発事故前)

北魚沼 コシヒカリ(玄) 15Bq ±10Bq 90分 2011/11/10
コシヒカリ(白) 10Bq ±10Bq 60分 2011/11/10
上越 キヌヒカリ(玄) 10Bq ±10Bq 60分 2011/11/12
キヌヒカリ(白) 13Bq ±10Bq 60分 2011/11/12

23年産米

(事故影響無し)

高知 コシヒカリ(玄) 13Bq ±10Bq 60分 2011/11/10
コシヒカリ(白) 14Bq ±10Bq 80分 2011/11/10

地区 お米の種類 Bq/kg ±誤差 計測時間 検査日

23年産米

(福島原発事故後)

北魚沼 コシヒカリ(玄) 14Bq ±10Bq 60分 2011/11/10
コシヒカリ(白) 13Bq ±10Bq 60分 2011/11/10
上越 キヌヒカリ(玄) 15Bq ±10Bq 60分 2011/11/12
キヌヒカリ(白) 13Bq ±15Bq 60分 2011/11/12
  • 赤太字が検体のトータルのベクレル数となります。
  • 500gの一定量の検体で測定します。
  • 誤差は±10Bqとします。

福島原発事故前・後を比較すると?

22年産米でも10Bqを超える数値を表示していますが、 LB-200では自然放射性物質の影響も含めたトータルの数字を表示しているため比較的大きな数字が表示されます。

同じ条件化で、放射性物質の影響のない「22年産米」「23年高知産米」と「23年新潟産米」を検査し、比較したところ大きな数値の差は見られませんでした。

さらに具体的な数値を求める為に

上の表のベクレル数は少し高いのではないか?と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ベルトールド社のLB-200ベクレルモニターでは、セシウムだけでなく、自然放射線のカリウム40の数値も検出してしまうため、その数値も考慮する必要があります。
カリウムは窒素、リンと共に植物の三大栄養素ですが、田んぼから収穫されるお米の中にも、もちろんカリウムは含まれているので、お米のカリウム含有量からベクレル数を算出し、減算することで、カリウムの影響を加味しない数値を算出します。

カリウム1gあたり LB-200に与える影響は約25Bq/kg

白米(100g)には 88mgのカリウムが含まれ、
玄米(100g)には 95mgのカリウムが含まれています。

検査では500gで計測をしているので、500g中に含まれているカリウムの影響値は
白米 = 11Bq
玄米 = 11.875Bq(約12Bq) の影響がでます。

なので、LB-200の示した数値から
「白米なら 11bq」「玄米なら 12Bq」と仮定して、この値を引くことで
カリウムの減算値を算出しています。

さらに、LB-200は、放射線物質の量をセシウム137に換算して表示しているので、 セシウム134とセシウム137が共存している(と仮定した)検体中の総セシウム量を求める為 放射能の強さや半減期の影響を反映した補整係数を算出し掛ける必要があります。
当店では下記の計算式を用いて、最終的な自主検査としての数値とします。

(表示値 - 表示値中のカリウム40相当分)× 補整係数


※補整係数

  • 2011年11月の値 = 0.615
  • 2011年12月の値 = 0.62
  • 2012年01月の値 = 0.63
  • 2012年02月の値 = 0.64
  • 2012年03月の値 = 0.64
  • 2012年04月の値 = 0.65
  • 2012年06月の値 = 0.66

自主検査結果


※クリックで拡大します。
  1. 補整係数はLB200の販売元のベクトールジャパンから配布していただいた計算式に基づいて算出し、総セシウム量の理論値を求めています。
  2. カリウム40がLB-200に与える影響は検体重量500gあたり「白米=11Bq」「玄米=12Bq」とします。
  3. 黄色文字の数字がセシウムが含まれていると思われる理論値となり、当店で算出した最終的な数値となります。
    この数字が20Bq以下の場合「 ND 」(人工放射性物質検出せず)とします。
  4. 自主検査結果が20bq以上の検体は、検査機関へ委託し再検査をいたします。

まとめ

当店では自主検査として、上記の数値を元に人工的な放射性物質の有無の判断をいたします。
国の定める穀物の基準値は500Bqとされておりますが(2011年12月現在)
お米プラザ新潟の自主検査では20BqをND(人工放射性物質検出せず)と設定し、
出荷体制のボーダーラインとして検査を行っております。

検出器入荷後1ヶ月に渡り倉庫内在庫玄米を地区、品種ごとに検査いたしましたが、
入庫したすべての玄米は基準値以下「 ND 」(放射性物質検出せず)の結果が出ました。(11月11日~12月29)
また、今後入荷する玄米も順次検査をし、ページ上で検査結果を公表いたします。

今回の放射線問題を受け、当店でもこれまで以上に品質管理の見直し、強化を進め、
これからも安心して美味しい新潟のお米をお客様へとお届けするよう
お米プラザ一同、精一杯努力してまいります。

平成23年12月30日

※より良い検査をするため、当ページの内容は変更する場合もございます。


▼γ線(ガンマ)

周波数の高い(エネルギーの大きい)電磁波。光の一種。 電荷も質量もありませんが、X線より周波数が高く透過能力が高いためDNAを傷つける危険性を持っています。

▼自然放射線

元々自然界に存在している放射線を自然放射線といいます。

▼カリウム

カリウムは環境中に多量に存在していて、土や食品などに含まれています。
肥料にも使われ、植物の育成など生物にとって重要な元素です。

▼カリウム40

天然に存在するカリウムのうち0.01%強が放射能を持つカリウム40です。
カリウム1g当りの放射能強度は30.4 Bqで、自然放射線の約1/3を占めています。
天然に存在する放射能の中で内部被曝による線量が大きいものの一つですが、 人体のカリウムの体内量は常に一定に保たれているため、食事による被曝量の変化はありません。
実は人間は、このカリウム40の影響から常に数千ベクレルの放射性物質を含有しています。

▼ベクレル(Bq)

放射性物質が放射線を出す能力を表す単位。
一個の放射性核種が1秒間に1個崩壊して放射線を放出する場合、1ベクレル(Bq)となります。

▼セシウム134 [半減期 約2年]

半減期は2年と比較的短いですが、セシウム137と比べγ線量が多いという特長があります。
LB-200では、この半減期とγ線の強さの違いから補整係数を算出し、セシウム含有予測量を算出しています。

▼セシウム-137 [半減期 約30年]

セシウム137は、半減期が30年と長い。またセシウムは土壌粒子と結合しやすいため長い間地表から流されない。
このため、短寿命の放射性核種やヨウ素131が消滅したあとにも残るといわれています。
地面から放射線を放ち続け、農作物にも取り込まれて長期汚染の原因となるため、問題視されています。

▼半減期

放射線核種の半分が崩壊する期間を言います。
放射性物質が半減期を一回迎えると50% 二回で25%、三回で12.5%、四回で6.25%、五回で3.125% というように半減していく期間を差します。

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